はじめに
心の病気の分類
気分障害(うつ病)の症状
気分障害(うつ病)の治療
仮面うつ病
睡眠障害対処の12の指針
身体科でよくならない不眠
パニック発作の症状(DSM-W-TRを参考に作成)
広場恐怖(DMS-W-TRを参考に作成)
広場恐怖を伴うパニック障害
いわゆる対人恐怖あるいは社会恐怖あるいは社会不安障害(SAD)
日本の重症の対人恐怖とDSM-Wの社会恐怖(社会不安障害)との違い
社会恐怖Social phobias(ICD-10を参考に作成)
社会不安障害Social Anxiety Disorder(DSM−W-TRを参考に作成)
ICD-10の社会恐怖とDSM-Wの社会不安障害との違いの比較
強迫性障害
過敏性腸症候群
更年期障害
自律神経失調症
不登校で気をつけるべきこと
妄想性人格障害 Paranoid personality disorder(ICD-10を参考に作成)
シゾイド人格障害 Schizoid personality disorder統合失調質(分裂病質)人格障害(ICD-10を参考に作成)
シゾタイパル障害 Schizotypal disorder統合失調型(分裂病型)障害(ICD−10を参考に作成)
本態性振戦
はじめに
・最近、年間3万人を超える自殺者数や経済苦を理由にした自殺者数の増加など気分障害(うつ病)と関連することが社会的に注目されています。また、不安が強い性格として理解されていたパニック障害や内気な性格として理解されてきた社会不安障害など、以前は「心の病気」として理解されることのなかった疾患が、社会的に認知されるようにもなりました。もはや、「心の病気」は珍しいものでなくなっています。今では、心療内科・精神科にかかることへの偏見は低下し、メンタルクリニックに通院する人が増えています。しかし、「心の病気」が社会的に十分理解されているとはいえないのが現状です。
・ここで解説を試みましたが、ここで説明されたことがすべて正しいわけではなく、「心の病気」に関する理解は専門家の間で意見の相違が見られます。
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心の病気の分類
・心の病気の分類には一般にICD-10とDSM-Wと呼ばれる二つの分類がよく使われています。以下にその説明をします。
・ICD-10はWHO(世界保健機関)による国際疾患分類 第10版Classification of Mental and Behavioral Disorders(International
Classification of Disease)(精神および行動の障害臨床記述と診断ガイドライン)と言うものです。世界各国の統計を比較するために用いられます。厚生労働省の統計も基本的にこれに準じます。
・DSM-WはAPA(アメリカ精神医学会)による分類(Diagnostic and Statistical
Manual of Mental Disorders-Fourth Edition)(精神疾患の分類と診断の手引)と言うものです。アメリカだけでなく多くの日本の心療内科・精神科の医師もこの分類を使用します。病因を問わず症状による操作的診断基準が採用されています。DMS-Wが多用されることによる影響のひとつに、精神分裂病を統合失調症と“病”から“症”へと呼称変更されたことがあげられます。変更の背景には、統合失調症は単一の病気でなく症状群である、病気の原因はわからないけども脳の機能異常が関係している、といった考え方があると思われます。もうひとつの影響としては以前によく取り上げられた生物学的な病因を重視する内因性うつ病という病名が最近は聞かれなくなったことです。
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気分障害(うつ病)の症状
・寝つきが悪く、夜中に何回も起きる。
・目覚めが悪く、朝なかなか起きられない。
・朝おきたとき、疲労感がとれない。
・熟眠感がなく、翌日に疲れが残る。
・ゆううつで、気分が沈む。
・疲れやすく、おっくうである。
・集中できず、考えがまとまらない。
・人と会うのが面倒である。
・気力がなく、やる気がしない
・何もする気がしない。
・家事や育児が面倒で身が入らない。
・学校や会社に行くのが面倒で、特に朝が辛い。
・食欲がなく、食事がおいしくない。
・自信がなく、くよくよして、決断ができない。
・テレビ・本・新聞に関心がなくなった。
・ショッピング・外食をする気になれない。
・今まで好きだった趣味に興味がわかない。
・友人に遊びに誘われても楽しめず、断ってしまう。
・何をしても楽しくない
・生きていることがつまらなく、この世から消えたいと思う。
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気分障害(うつ病)の治療
・気分障害(うつ病)の治療には適度な休養に加え、精神療法と薬物療法が必要です。特に薬物療法は進歩し、最近は副作用の少ない選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI Serotonin Noradrenaline Reuptake Inhibitor)という抗うつ薬が開発されました。
・うつ状態の治療には適度な休養が基本ですが、薬物療法も重要です。例えば、軽いうつ状態の場合などは、働きながら薬を服用し、休職することなくうつ状態から回復される方が数多くいます。
・うつ状態になるのは自分の性格が弱いからだと、無理にうつ状態を克服しようと苦しんでいる方が、服薬により軽快し、もっと早く来院して服薬すればよかったと喜ばれることが多数あります。
・抗うつ薬にはたくさんの種類があり、自分にあった薬の処方を見つけることが大切です。
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仮面うつ病
・仮面うつ病とはうつ病の精神症状が身体症状で隠されているうつ病です。
・この場合、患者さんは自分の抑うつ、意欲減退、楽しめないことなどの心の状態ではなく、さまざまな身体症状を重視します。
・胃が痛く重たいなら内科で胃の検査、動悸・息切れがするなら内科で胸部検査、頭痛なら脳神経外科で頭部検査、めまいなら耳鼻科で三半規管の検査などを繰り返し、さまざまな科を転々としがちです。
・結局、不定愁訴の原因を各科で否定され、実際に辛いのに、神経質だとか、さぼりだとか、自律神経失調症などと言われてします。しまいには、周囲から頑張りが足りないなどと不適切な言葉を受けがちです。
・このとき、誰かが身体症状の陰に気分障害(うつ病)が潜んでいるのではと気づくことが大切です。そして、本人が心療内科・精神科を受診して、仮面うつ病と診断され、うつ病の治療を受け、不定愁訴から解放されるケースも多いのです。
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睡眠障害対処12の指針(厚生労働省 平成13年度研究班報告より)
@睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分。
・睡眠の長い人、短い人がいて、季節によっても変化する。
・8時間にこだわらない。
・歳をとると必要な睡眠時間は短くなる。
A刺激物を避け、寝る前には自分なりのリラックス法。
・就寝前4時間のカフェイン摂取、就寝前1時間の喫煙は避ける。
・軽い読書、音楽、ぬるめの入浴、香り、筋弛緩トレーニングなどのリラックス法
B眠たくなってから床に就く、就寝時刻にこだわりすぎない。
・眠ろうとする意気ごみが頭をさえさせ寝つきを悪くする。
C同じ時刻に毎日起床。
・早寝早起きでなく、早起きが早寝に通じる。
・日曜に遅くまで床で過ごすと、月曜の朝がつらくなる。
D光の利用でよい睡眠。
・目が覚めたら日光を取り入れ、スイッチオン。
・夜は明るすぎない照明を。
E規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣。
・朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く。
・運動習慣は熟眠を促進。
F昼寝をするなら、午後3時前の20〜30分。
・長い昼寝はかえってぼんやりのもと。
・夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響。
G眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに。
・寝床で長く過ごしすぎると熟眠感がへる。
H睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意。
・背景に睡眠の病気、専門の治療が必要。
I十分眠っても日中の眠気が強いときは専門医に。
・長時間眠っても日中の眠気で仕事・学業に支障がある場合は専門医に。
・車の運転に注意。
J睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと。
・睡眠薬代わりの寝酒は、深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となる。
K睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全。
・一定時刻に服用し就寝。
・アルコールとの併用はしない。
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身体科でよくならない不眠
・うつ病の身体症状としての中途覚醒、早朝覚醒(朝早くおきて悶々とする)。
・加齢にともなう睡眠覚醒リズムの障害による中途覚醒、早朝覚醒(歳をとると長く眠れないものです)。
・身体科で出されるベンゾジアゼアピン系の睡眠導入剤が効かず、薬の量が増える頑固な不眠(耐性の形成が強い場合)。
・頑固な不眠に対して、心療内科・精神科では鎮静効果を持った抗うつ薬・抗精神病薬・抗ヒスタミン薬を併用することがある。
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パニック発作の症状(DSM-W-TRを参考に作成)
・動機、心悸亢進。
・発汗。
・身震いまたは震え。
・息切れ感または息苦しさ。
・窒息感。
・胸痛または胸部不快感。
・嘔気または腹部の不快感。
・めまい感、ふらつく感じ、または気が遠くなる感じ。
・現実感消失(現実ではない感じ)。
・気が狂うことに対する恐怖。
・死ぬことに対する恐怖。
・異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)。
・DMS-W-TRには取り上げられてないがまれな症状として切迫した尿意、便意。
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広場恐怖(DMS-W-TRを参考に作成)
・逃げるに逃げられない(または逃げたら恥をかく)ような場所または状況でパニック発作が予期しないで起きたときに、助けが得られない場所や状況にいることについての不安。
・恥ずかしい思いをすることに対する恐怖のために社会的状況のみを回避している場合には社会恐怖を考えること。
・広場恐怖が生じやすい典型的な状況には、家の外に1人でいること、混雑の中にいることまたは列に並んでいること、橋の上にいること、バス、列車、または自動車で移動しいることなどがある。
・その状況が回避されている(例:旅行が制限されている)か、またはそうでなくても、パニック発作が起こることを強い苦痛を伴いながら耐え忍んでいる。
・DSM-W-TRには取り上げられていないが歯科や美容院の椅子に座り続けること、エレベーターや映画館から出られないこともあげられる。
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広場恐怖を伴うパニック障害
・広場恐怖を伴うパニック障害を一言で言えば、閉ざされた逃げられない状況でパニック発作が起こることです。
・よくあるケースとしては、動悸、息切れ、嘔気、めまいなどのパニック発作のために急行電車に乗れず各駅電車に一駅ぐらいしかのれないというものです。
・それに対し、場所、状況と関係なくパニック発作が持続的におこる場合は、広場恐怖を伴うパニック障害と診断されることは少ないです。
・パニック発作がまたおきるのではないかと予期不安がこうじると広場恐怖を招きます。広場恐怖とはパニック発作が、予期せず、あるいは状況に誘発されて起こったとき、助けが得られないかもしれない場所にいる事に不安を感じ、それらの場所に行くことに恐怖を持ち、避けようとすることです。広場恐怖がおきやすい状況は以下のとおりです。
・電車、車や飛行機などの乗り物で移動中、特に長時間降りられない乗り物。
・中座できない会議、教室にとどまる事。
・橋の上、トンネルの中、車の渋滞(特に高速道路で)。
・歯科、美容院の椅子から離れられない事。
・また、家の中や家の外で、たった一人でいる事も不安をこうじさせることもあります。 この場合単独でいることを恐れ、いつも誰かと行動をともにしたがります。
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いわゆる対人恐怖あるいは社会恐怖あるいは社会不安障害(SAD)
・よく知らない人たちの前で他人の視線を浴びる状況が不安。
・人前で恥ずかしい思いをする行動が苦手。
・人前で吐くことを恐れ、会食が苦手。
・他人と目が合うのがストレス。
・相手に赤面、顔のこわばり、手の震え(本態性振戦との鑑別が困難)を気づかれるのが怖い。
・大勢の人前で異常に緊張する。
・まったく知らない人より、少し顔見知りの人の方が苦手ことが多い。
・初対面の相手にはさほど緊張しないが、幾度も会うと自分の欠点がわかってしまうので恐ろしくなる。
・反対に、顔見知りの人より初対面の人が苦手な場合もある。
重症の対人恐怖となると
・自分の容姿や動作が変で、相手に不快感を与えていると思っている。
・自分の重大な欠点(赤面・視線・表情など)の存在は周囲の人たちの態度から直感的に感じ取られる。
・まれに、発汗、腹鳴、口臭、便臭が周囲の人に気づかれるのが怖い。
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日本の重症の対人恐怖とDSM-Wの社会恐怖(社会不安障害)との違い
・日本の文化的特異性を背景とする重症の対人恐怖は、「他者に不快感を与えるのではないか」、「他者に嫌われるのではないか」という特徴をもち、自己臭恐怖、自己視線恐怖、醜形恐怖などと呼ばれる身体的欠点を確信している他者志向的なもので、他者から注目されることを恐れるDSM−Wの社会恐怖(社会不安障害)の中で適切に分類されていない。
・DSM-Wのなかで、これらに近縁の病態として妄想性障害の身体型(delusional disorder ,somatic type)や身体醜形障害(body dysmorphic disorder)があげられる。
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社会恐怖Social phobias(ICD-10を参考に作成)
・青年期に好発する。
・比較的少人数の集団内で(雑踏とは対照的に)、他の人々から注視される恐れを中核とし、社会状況を回避すること。
・これらは限定していることも(人前での食事、人前での発言、あるいは異性と出会うことなど)、あるいは全般化しほとんどすべての社会状況を含んでいることがある。
・人前での嘔吐の恐れが重要なこともある。
・日本では、直接目と目が合うことがストレスになることもある。
・社会恐怖は低い自己評価と批判されることに対する恐れと関連している。
・赤面、手の振戦(本態振戦との鑑別が困難)、嘔気、尿意頻回を訴えとすることもある。
・症状はパニック発作へと発展する可能性もある。
・回避が著名な場合はほとんど完全な社会的孤立にいたることがある。
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社会不安障害Social Anxiety Disorder(DSM−W-TRを参考に作成)
・よく知らない人たちの前で他人の注視を浴びる社会的状況や行為する状況に
対する持続的な恐怖。
・恐怖している社会状況への暴露によって必ず不安反応が誘発される。
・恐怖が過剰で、不合理であることを認識している。
・恐怖している社会的状況または行為をする状況は回避されているか、またはそうでなければ苦痛を感じながら耐え忍んでいる。
・恐怖のために、正常な毎日の生活習慣、職業上の(学業上の)機能、他者との関係が障害されている。
・18歳未満では、持続期間はすくなくとも6ヶ月間である。
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ICD-10の社会恐怖とDSM-Wの社会不安障害との違いの比較
・中核症状の診断条件はICD-10では注視される恐怖とその回避のいずれかがあればよいが、DSM-Wでは注視される恐怖と回避のどちらも必要。
・対象となる相手はICD-10では知っている人への恐怖であるが、DMS−Wよく知ら
ない人への恐怖。
・身体症状はICD-10では赤面、手の振戦、嘔気、尿意頻回を上げているが、DSM-
Wではパニック発作の形をとることがあるとだけ規定している。
・機能障害にいてはICD-10では社会的孤立をあげているが、DSM-Wでは社会習
慣、職業上の(学業上の)機能障害、社会活動障害をあげている。
・恐怖が過剰であること不合理であることの病識はICD10では取り上げられてい
ないが、DSM−Wでは取り上げている。
・小児についての条件はICD-10ではないが、DSM-Wでは18歳未満に対し持続期
間6ヶ月以上と規定している。
・恐怖する社会的状況の条件はICD-10では限定と拡散とを記述しているだけだが、
DSM−Wでは恐怖がほとんどの社会的状況に関連している場合に全般性と特定せよと規定している。
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強迫性障害
・不合理でばからしいと思える考えが繰り返し頭に浮かび、行動してしまう。
・不潔という考えが頭から離れず、繰り返し手を洗ってしまう。
・ガス栓、電気のスイッチ、家の戸締りを何回も確認ししまう。
・物事を決められた順番どうりにやらないと気がすまない。
・確認行為、やり直し行為に時間がかかるようになると重症。
・他者に確認行為を要求する場合は重症。
・薬物療法により軽快することが多いが、長期間にわたり、精神療法(カウンセリング)を要することも多い。
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過敏性腸症候群
・便通異常を伴う腹痛発作がたびたび起こるというもの。
・症状の三つの型。腹痛を伴う下痢、腹痛を伴う便秘、腹痛を伴う便秘と下痢。
・出勤途中の電車の中で腹痛が起こり、途中下車して何度もイレに駆け込んだ。
・患者は「気のせいだ」、「神経質」だからだ」と不適切な言葉を受けこともある。
・症状のためにトイレのない場所への外出を恐れる。
・便意はあるのに排便はなく、腹痛も出現して困った。
・器質的疾患(腫瘍、潰瘍、炎症性腸疾患)のようにレントゲンや内視鏡により形態的な異常はみつからない。
・機能的疾患とよばれている。
・外出する前や緊張したときなど、精神的ストレスで、腹痛、下痢、便秘が出現する。
・不安、過労、不規則な食生活などにより、自律神経の働きが乱れている。
・思春期から50歳代まで、かなり広い年齢層に発病する。
・治療は、生活の指導、食事療法、薬物療法、精神療法。
・ポイントは自分自身の生活や症状をコントロールする方法を身につけること。
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更年期障害
・更年期の年代(閉経前後約5年)に発症する。
・多岐にわたる愁訴がみられ、しかもその愁訴が固定的でなく、時々刻々変化に富む。
・定義からいうと、更年期障害とは更年期に現れる多種多様の症候群で、器質的変化に応じない自律神経失調を中心とした不定愁訴を主訴とする症候群を言う。
・原因からいうと、卵巣の機能の低下に、社会的環境因子や個人の性格に基づく心理的因子が複雑にからみ合って生じる症候群である。
・症状からいうと、顔や上半身のほてり、のぼせ、発汗などの血管運動神経障害、頭痛、不眠、ゆううつなど精神症状が特徴的ある。その他、首や肩のこり、腰痛、関節痛、手足のしびれなどの多くの症状を呈する。
・気をつけるべきことは、心因性と呼んでもよい更年期障害、うつ病、仮面うつ病(身体症状にうつ状態が隠れている)などが多く混ざっているために、ケースによってはホルモン補充療法の効果が充分でなく、心理的なアプローチが効果を呈することがある。
・更年期を受け入れられない(受容できない)とき、更年期に適応できないときにカウンセリングの適応となる。
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自律神経失調症
・自律神経失調症は医学的に正式な診断名ではないとされている。
・体がだるい、足が重い、動悸、息切れ、頭重、胃のもたれ、胃部不快感、手足のしびれなどの漠然とした身体的愁訴で、しかも、それに見合うだけの器質的裏づけのない場合、これらの愁訴を「不定愁訴」と呼ぶことが多い。
・あいまいな定義だが、不定愁訴に合わせて各科を受診して、原因となる器質的異常がないとされた一群のケースに自律神経失調症という呼称が当てはまる。
・注意しなければいけない点に、自律神経失調症と言われている人の中に、うつ病の精神症状が身体症状に隠されている仮面うつ病の人が居ること。
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不登校で気をつけるべきこと
・不登校とは学校に行かない現象をさす言葉であり、精神医学的診断ではない。
・家庭にひきこもってしまう不登校児を「見守る」ことの難しさ。
・家庭内暴力を呈する不登校児の問題。
・不登校児に居場所(家庭内、家庭外)を提供する重要性。
・登校をうながすだけではかえってマイナスの場合もある。
・不登校児でも中学生以上は「気分障害」、「統合失調症」と診断のつくケースがある。しかし、はじめから不登校を病気としてとらえないこと。
・不登校の原因探し、犯人探しは家族関係に悪影響する。
・不登校の原因を問うより、何ができるか考えるべきである。
・「休む」ことを保障することが重要である。
・人生にはたくさんの道があり、自分にあった道を見つけることが大切と伝えること。
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妄想性人格障害 Paranoid personality disorder(ICD-10を参考に作成)
・拒否されることに過度に過敏であること。
・ずっと恨みを抱き続ける傾向、軽蔑されたりしたことを長く忘れないこと。
・疑い深いこと、および体験を悪意のあるものとする傾向がしみこんでいること。
・現実の状況に適合せず、攻撃的に個人的権利を意識すること。
・配偶者あるいは恋人の性的貞節を、しばしば疑うこと。
・自分の周りに起こる出来事について、「陰謀がある」と解釈する傾向。
具体的には
・他人に、よく傷つけられることがある。
・傷つけられたり、恨みに思ったことは、長く忘れないほうだ。
・他人は信用できないものだと思う。
・友達といえども信じられないときがある。
・配偶者や恋人が浮気をしているのではないかと疑いやすい。
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シゾイド人格障害 Schizoid personality disorder統合失調質(分裂病質)人格障害(ICD-10を参考に作成)
・何らかの活動をしても、ほとんど喜びが得られないこと。
・感情的な冷たさ、よそよそしい態度あるいは平板な感情。
・他人に対するあたたかい優しい感情や怒りの表出の乏しいこと。
・他人の称賛や批判に無関心なこと。
・ほとんどいつも孤立した活動を好んで選ぶこと。
・親密な友人や信頼できる人間関係をもたず、またはそれを望みもしないこと。
・社会的に常識とされる規範および習慣に対して著しく鈍感なこと。
具体的には
・何をしてもわくわくすることはない。
・喜怒哀楽があまりない。
・一人で行動することが多い。
・孤独が苦にならず、誰とも親密になりたくない。
・心から信頼できる親友はいない。
・他人にどう思われようと気にしない。
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シゾタイパル障害 Schizotypal disorder統合失調型(分裂病型)障害(ICD−10を参考に作成)
・不適切な感情あるいは制限された感情(本人は冷たくよそよそしくみえる)。
・異様な、奇異なあるいは風変わりな行動や容姿。
・他者との疎通性の乏しさ、および社会的ひきこもりの傾向。
・奇異な信念や神秘的な考え。
・猜疑的、妄想的な観念。
・普通でない知覚体験、それに身体的錯覚も含む。
・奇異な考えと話し方(あいまい、回りくどい、抽象的、紋切り型)。
・関係念慮(関係妄想は含まない)。
・親しい友人または信頼できる人がいない。
・過剰な社会に対する不安があり、それは慣れによって軽減しない。
具体的には
・人からずれていると言われることがある。
・変わり者と言われることがある。
・超能力、霊、テレパシー、第六感を感じることがよくある。
・周囲の物音や些細な人の態度に合図や意図を感じることがある。
・人から何が言いたいのかわからないと言われることがある。
・人はすぐには信じられないと思っている。
・心から信頼できる友人はいない。
・他人が話していると、自分のことを話しているように思うことがある。
・世の中一般に恐れを持っている。
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本態性振戦
・振戦のみを示す。
・手のふるえが目立つ。
・精神的緊張、ストレスで、ふるえは増強する。
・たとえば、理容師の苦手な客の髪を切る手がふるえる。
・たとえば、宴会でビールを注がれる手がふるえる。
・たとえば、結婚式、葬儀などで人前で字を書くとき手がふるえる。
・振戦は姿勢の保持や動作に伴って見られる。
・振戦はまったくの安静時には見られない。
・抗不安薬(精神安定剤)よりβブロッカーが有効なことがある。
・社会恐怖(社会不安障害)との鑑別が難しい。
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